新二ツ目の市松くんをあたたかく送り出す楽屋。
新宿末廣亭、連日のご来場誠にありがとうございます。
昨日は珍しいことがありました。
私、途中で止まってしまったのです。
「堀之内」というネタに入りました。
そそっかしい主人公がそそっかしいのを治してほしいと堀之内の妙法寺へお参りに行く話です。
妙法寺でお参りをすませた主人公。風呂敷からお弁当を出してみるとそれは枕でした。
「かかあがいけねえんだ、ちゃんと支度してくれねえから！よし！うちへ帰ったら小言を言ってやる！」
帰宅して枕を放り出し、怒鳴ります。しかしおかみさんの様子が変です。
「やい、亭主が小言を言ってるのにへらへら笑ってるやつがあるか！」
「笑いたくもなるだろ。お前さんのうちは隣だよ。」
「ああ隣。。。」
まくらを拾って自分のうちに向かうのですが、ここで頭を下げて終わったと思ったのか客席から拍手がおきました。
👏👏👏
時間が短いときにここで降りたこともあるのですが、まだ噺の途中。しかも一人だけでなく三人くらいの拍手がきこえます。
「先ほどはすみませんでした！」
「お前さん、隣で怒ってうちで謝ってどうしようてんだよ。
どうしたんだい、何かあったの？？」
「いや、噺が終わりそうになった。危なかったよ。まだ持ち時間二分あるんだ。」
「あらそうかい。こういうそそっかしい話は聞いてるお客さんまでそそっかしくなるんだね。」
と続ければ良かったなあ。。。
さあこれから後半！と思っていたところなので動揺して止まってしまいました。
気が小さいので「どうしましょう、続けますか？終わりましょうか？」と客席に問いかけて、さらにお客席を困惑させてしまいました。
とほほ。。。😄
高座に上がる前に一応手に「人」を書いて飲んだのですが、あまり効果ないですね。もう「人」を飲むのはやめます。
いやあ。まだまだですねぇ。
勉強になりました！😌
毎日いろいろあるからおもしろいですね。
残る出番は16、20日。
ご来場お待ちしております！